ADA COFFEE Pilots 焙煎豆 40g
AKATITIやNo.3が完成するまでの道を語る試作品たち、その中でも特徴があったり、次につながる大きなきっかけとなった思い入れのある試作品を5つ準備しました。
アダコーヒーが歩んできた道に興味を持ってくださる方に、コーヒーを通して、一緒に体験していただけたら嬉しいです。
星で示している古さは新鮮な状態での特徴が薄まってフラットになっているという意味です。星が多いとフラット感があります。
美味しさ・楽しさの星の数には、ぼくたち生産者の思いなんかも含まれています。
① AKATITI完成直前の試作品 2016
古さ:★★★ 美味しさ・楽しさ:★★★
粉の状態:ヘーゼルナッツ、ミルクチョコ、バニラ、アプリコット、はちみつ
液体:甘み、はちみつ、ハーブっぽさ
AKATITIが日本で初めてのスペシャルティーコーヒーとなったその年に作られた完成直前の試作品。AKATITIは、収穫した果実をピュレ状にするのが特徴の精製です。ピュレ状の程度がまだ定まっていなかった時のロットです。9年経過してますので、フラットになり、ハーブっぽさも感じますが、AKATITIならではのコーヒーチェリーの甘さを感じていただけます。
中深煎りで焙煎します。
② No.3 初期の試作品 2018
古さ:★★ 美味しさ・楽しさ:★★★
粉の状態:ローストナッツ、キャラメル、フローラル、かすかな発酵感
液体:キャラメル、ナッツ、ドライフルーツ、かすかなジャスミン
AKATITIが完成し、次のアダコーヒーに向けて試作品を作り始めた初期の試作品です。コーヒーチェリーの状態ではなく、AKATITIのようにピュレ状にしてから短時間の発酵をさせています。発酵感が弱く、No.3のような衝撃はありません。甘みがあってジューシー、冷めてくると酸味やコーヒーの花の生々しい感じ、かすかな発酵感があります。ドライなアフターテイスト。
中深煎りで焙煎します。
③ No.2 ウォッシュドの試作品 2019
古さ:★★ 美味しさ・楽しさ:★★★
粉の状態:キャラメル、はちみつ、ナッツ、ミルクチョコ
液体:ハニー、シトラス、ラクティック、ブラックペッパー
No.3の完成図が見えない中、アダコーヒーでは珍しいウォッシュドの工程も関わらせた試作品です。農園の水は伊部岳のふもとの清流からいただいています。飲み水にも適すほどのきれいな水です。その水を精製に利用したいという想いを込めてました。スパイシーできれのある爽やかな感じがします。楽しい意味でアダコーヒーっぽくありません。
中深煎りで焙煎します。
④ No.3 完成ロットの微発酵タイプ 2020
古さ:- 美味しさ・楽しさ:★★★★
粉の状態:ストロベリー、アップル、アポロチョコ
液体:トロピカルフルーツ、パイン、赤いリンゴ、フルーツトマト。
No.3が完成した時、信頼できるコーヒー屋さんから意見をもらうために発酵の強さが違う4パターンの豆を提出しました。4パターンすべて高い評価をいただきましたが、衝撃度を優先して発酵がほど良く強いパターンがNo.3となりました。このロットはその時の発酵が優しいパターン。No.3の着飾った女性が踊り狂っているイメージに対して、このパターンは着飾った女性がダンスしながら漂っている感じです。
浅煎りで焙煎します。
⑤ X これからに向けた試作品 2022
古さ:- 美味しさ・楽しさ:★★★★
粉の状態:ジューシーな香り
液体:甘さ、なめらかさ、トロッとした、シロップ、優しい発酵感、キャラメル、リンゴ、かすかなベリー、複雑性、グレープ(紫色)、黒糖、スパイス、ロングアフターテイスト
No.3が完成してから取り組んでいる3つ目のアダコーヒーの試作品です。年々複雑化・高度化する精製戦争に対するアンチテーゼとなるような精製を目指しながらも、数を重ねれば重ねるほど、迷路の奥深くに入ってしまっています。その中で、派手なフレーバーだけではない、収穫した果実のきれいさ・美しさを求めてウォッシュドの工程を関わらせた試作品です。
浅煎りで焙煎します。
①~⑤、どれも完成品ではありませんが、今のAKATITIやNo.3、そしてこれからの3つ目のアダコーヒーをより楽しんでいただける試作品たちをご用意しました。